50歳からはじめる暮らしセカンドライフ・スケール
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P15

もしも親や自分が介護になったら

1.介護の現場からのアドバイス

いらすとや 車椅子
インタビュー
小澤 和枝さん(看護師・介護支援専門員)
監修:セキスイオアシスセンター


ノートより 2019.10追記


介護は突然やってきます。
介護する側にもされる側にも「がんばらなくては!」という思いが強くすぎると、ストレスを溜め込んだり、体調を壊してしまうケースが多く見られます。
慌てて対処する前に、まずは状況を地域包括支援センターケアマネージャーに相談し、必要な介護サービスを把握し、家族の協力など介護と向き合う体制を整えましょう。

介護を無理なく楽に続けるためには、介護保険のサービスを上手に使うこと。そして介護しやすい環境(人と場所、モノ)を整えておくことです。

「人」とは、家族やケアマネージャーなど連携できる体制づくりのこと、
「場所」とは部屋や家の中を介護しやすいように整えること、
「モノ」とは本人の状態によって異なる介護用具や福祉器具のことです。

車いすや手すり、スロープなどの福祉用具は、介護保険制度で福祉用具貸与=レンタル支給を受けることができます。



介護の基礎知識、知っておきたい「介護用語集」
もしもの介護の時に役立つ用語集

親が年老いてくると普段はできていたことができなくなったのかと思い、家族が先回りで手伝ってしまうことがあります。そうすると親の生活機能はどんどん低下していきます。できることも次第にできなくなってしまいます。

「自分でできる」を維持し、家族がどのように支えていくかが、介護に大きく影響します。「身の回りのことが自分でできる」=「自立」が「介護予防」にもつながります。


自立を維持するするポイント

1.「介護」=「援助」ではなく、状況にあった暮らし方を一緒に考えるが基本

「自立」とは、高齢になっても身の回りのこと(特にトイレ)が自分でできること。このような自立した生活をキープしていくことで、身体の生活機能は保たれ、QOL(生活の質)も落ちません。

そして何かしらの障害が出てきて要介護になっても、自尊心を傷けることなくできるだけこれまでの暮らしを続けられる方法を一緒に考えていく、それが介護の基本です。


2.病院は生活の場ではない

「治療のためのの入院」と「介護」は分けて考える必要があります。骨折などで入院してそのまま介護になったというケースはよくあります。

病院は生活の場ではありません。入院で身体の機能が弱っていくこともあるのです。治療が終わったらできるだけ早く生活の場=自宅に戻ることが大切です。そして、以前の暮らしのペースに近づけられるようにサポートすることが大事です。

入院中には、動かずベッドにいることが多いので、体力や気力、食欲ができるだけ落ちないように、話しかけや一緒に散歩するなど家族の関わり方が重要です。
入院でホッとして、病院にまかせた気になるのではなく、コミュニケーションを欠かさないようにしましょう。


いらすとや 車椅子もしも親や自分が介護になったら
INDEX

1.介護の現場からのアドバイス

2.介護サービスの対象となる「特定疾病」

3.介護サービスの利用の仕方

4.仕事と介護を両立させる制度



介護事業所ナビ
介護事業所・生活関連情報検索(厚生労働省)
全国約21万か所の「介護サービス事業所」の情報を検索。
「介護サービス事業所」とは、介護保険法に基づき、自宅における生活支援、日帰りで通う機能訓練・デイサービス及び施設における入所支援などのサービスを提供する事業所又は施設のこと。市町村が地域包括支援センター、生活支援等サービスの情報を公表している場合は、このホームページで検索できる。(ホームページからの抜粋)



Live Well Notebook
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50歳からの暮らしのガイド 「介護」

50歳からはじめる介護への備え
介護の現場からのアドバイス
介護が必要になったときの
 3つの「支え」




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