知っておきたい!
●家の中の空気と健康の関係
●家の中の温度差と健康の関係
これからの暮らしは「健康」が基本。ハウスダストや家の中の温度差など、住まいの環境が原因で病気になることもあります。
住まいが健康に配慮されているかどうかは、これからを元気に暮らしていくための大事な要素です。
特に、加齢と共に心配になる「呼吸疾患」や温度差による血圧の急変「ヒートショック」への配慮や対策は重要です。住まいと健康がどのように関わっているかを知っておきましょう。
住まいの気密化が進むことで、建材や家具などに使用している化学物質、室内で発生したダニ、ほこり、さらには衣服について持ち込んだ花粉は、家の中で滞留することになります。これが原因で、アレル物質になったり、ぜんそくなどの呼吸器疾患のリスクが高くなります。
特に高齢者が気をつけたいのは「肺炎(*下図を参照)」です。
常に室内の空気を循環・浄化させるように心がけることが、健康維持につながります。
室内の温度の差によって、急に血圧が変動し血管や心臓に負担がかかり、めまいや失神、さらには死亡につながることもあります。このような温度差による健康への悪影響を「ヒートショック」といい、脳卒中や心不全の引き金にもなります。
温度差が原因で入浴中に死亡する人は、年間約14,000人といわれ、特に高齢者に多くみられます。ヒートショックを起こしやすい場所は、浴室と脱衣室など特に温度差が大きいところ。住まいの温度管理は健康管理と切り離せないポイントです。