50歳からはじめる暮らしセカンドライフ・スケール

50歳からの暮らしのガイド「食」によるアンチエイジング

若い頃と同じような食生活では、病気のリスクが高まる。食材の選び方やバランスの良い食事にすることで、生活習慣病や老化を防ぐこともできます。


「食」によるアンチエイジング

鈴木たね子 国際学院埼玉短期大学客員教授

鈴木たね子博士

年齢とともに身体機能が徐々に落ちるのは、生理的なことですが、困るのは病気による老化です。これを防ぐには、毎日の食生活が大切です。

50歳からの健康を維持する食事のポイントを知っておきましょう。


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50歳からの賢い食事

「食」には、3つの働きがあります。

1.命を支える栄養素の補給、2.病気の予防、3.味覚の満足です。

まず、命を支えるためには、5つの栄養素が不可欠です。炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、種々の食品に含まれているミネラル。これらの5大栄養素を不足しないように摂取すること、それが健康維持の基本です。

しかし、若い頃と同じような食生活を続けていては、メタボリックシンドロームになる危険性があります。

ではどんなことに注意すればよいのでしょう。


体力の節目となる50代になったなら、ヘルシー・エイジングと高齢期のQOLのために、食生活を見直しましょう。


 認知症、脳梗塞、心筋梗塞の予防に、週3回は魚を食べる

食には栄養のほか、病気や老化を防ぐ働きがあることが、科学的に証明されています。

認知症の予防EPA/DHA「食」によるアンチエイジング

魚肉の油にはEPAとDHAという脂肪酸が含まれています。肉の脂肪、植物油、牛乳、卵、野菜にはありません。多くの疫学調査によって、EPAとDHAは心筋梗塞や脳梗塞、認知症の予防になることが証明されています。

EPAとDHAを合わせて1日1g摂取するのが理想。これらの脂肪酸はサンマ、イワシ、サバ、ブリなど赤身の魚、マグロのトロ、サケ等に多く含まれています。
1回にこれらの魚の切り身一切れ(約80g)、またサンマ、イワシは大きさによりますが1〜2尾を食べるとよいでしょう。焼いたり煮たり、缶詰にしても効果は失われません。


 食事は楽しく、おいしくが大切

おいしくない料理を食べたり、不機嫌な状態で食事をすると栄養バランスのよい料理を食べても、免疫力がいちじるしく低下することがわかっています。
おいしい料理を、落ち着いた清潔なよい環境のダイニングで、楽しく食べることを心がけましょう。


 これだけは 知っておきたいマメ知識


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